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脊柱管狭窄症 手術 リスク

脊柱管狭窄症の手術のリスクは3つ@手術なしで痛み・疲れを取る方法とは?

脊柱管狭窄症の手術のリスクは大きく分けると3つあります。それはどのようなものなのでしょうか?

 

1.傷跡が一生残るリスク。

 

これは確実に残ります。脊柱管狭窄症の手術は、痺れや痛みの原因は神経の圧迫にあると考えています。
このため、「神経の圧迫を取る」ということを目的に手術を行います。

 

アプローチには2つあります。
神経を圧迫している部分の骨を削る方法。
神経を圧迫している部分の靭帯(黄色靭帯)を削る方法です。

 

骨を削る方法には、骨を物理的に削るため、骨の損傷により、
腰痛が残ってしまうリスクがあります。

 

また骨を削り取ることにより、背骨が不安定になり、
「下肢痛は取れたけど腰痛はひどくなった。」
「痛みや痺れが直ぐに再発してしまった。」という人も多いです。

 

その場合は、固定術という、背骨を固定するための金属ボルト
を使用する手術を行います。

 

異物を身体に埋め込むので、感染症のリスクがあります。
また、骨を削るだけの方法により大掛かりな手術になるので、
傷口はより大きくなってしまいます。

 

2.脊髄や神経根を損傷し、痺れや痙性麻痺が残るリスク

 

手術に100%はありません。術中に神経を傷つけてしまうリスクは
あります。それによって痺れや痙性麻痺が残ってしまう可能性は
あるのです。
「手術を受けなければ、神経が傷つくことがなかったのに・・・。」
という悩んでいる方もいるのです。
手術による神経損傷は、とても大きなリスクです。
多くの方が悩んでいます。

 

3.手術を受けても痛みや痺れが消えないリスク

 

極めつけがこれ。
なんと手術をしても痛みや痺れが消えないリスクがあるのです。
これはなぜなのでしょうか?

 

この原因はずばり、痛みや痺れは神経の圧迫では起きないからです。
神経の圧迫で起きる現象は麻痺です。

 

脊柱管狭窄症とは、骨の老化により背骨の中にある神経を通す空間(脊柱管)が狭くなる
ことによって起こる症状のことです。

 

脊柱管狭窄症の代表例は、間欠跛行があります。
間欠跛行とは、少し歩くと足が痛くて歩けなくなり
少し休むとまた歩けるようになる状態です。
連続では歩けないけど、断続的になら歩ける症状です。

 

症状がひどい人になると10歩歩くのが限界で、
5分休んでまた10歩歩いてという生活になります。

 

「骨の老化により神経が圧迫されている、だから手術で神経の圧迫を取り除きましょう。」
と言うのが、脊柱管狭窄症の手術の目的です。

 

でも、これはヘルニアの手術と一緒で、手術しても症状が治らない人も多いのです。

 

脊柱管狭窄症の患者に対する手術療法は、症状の改善が長く続かない場合が多いのです。

 

Boston, Brigham and Womens Hospitalのリウマチ専門医であるJeffrey Katz博士が
脊柱管狭窄症の手術を受けた人の7〜10年後に追跡調査した所、

 

25%の患者が再手術を受け
33%の患者が、重度の腰痛を訴え
50%以上の人が、2ブロックも歩けないという状態

 

という、調査結果も出ています。

 

Http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_184.htm

 

 

また、ヘルニアや脊柱管狭窄症があっても、痛みや痺れがない人が多いのも事実です。

 

世界保健機関(WHO)が定義する高齢者(65歳以上)の6割の人は、骨の変形やヘルニアがある人です。
ただし、これらの人全てが痛みや痺れを感じているわけではありません。

 

脊柱管狭窄症があっても、痺れや痛みがない人も多いのが現実です。

 

「手術により神経の圧迫を取り除いても痺れや痛みが取れない」という人がいます。
これはなぜなのでしょうか?

 

神経の圧迫により痛みや痺れが起きるのであれば、
その原因を取り除けば、痺れや痛みは無くなるはずですよね。

 

脊柱管狭窄症の手術なしで痛み・痺れを取るには?

 

それは、ずばり、

 

痛みや痺れの本当の原因をしり、その原因を取り除く対策を取ればよい

 

ということになります。

 

脊柱管狭窄症が痛みや痺れの原因である。というのは間違えです。
この考え方は、損傷モデルという考え方です。

 

「神経が圧迫されるから痛い。」「骨が変形しているから痛い」というのが
損傷モデルの基本的な考え方です。

 

このモデルは間違っています。
なぜなら、

 

1.ヘルニアがあっても痛みが出ない人、狭窄症があっても痺れや痛みがない人はたくさんいます
2.手術で神経の圧迫を取り除いても改善しない人が多い
3.保存療法(整体、マッサージ、鍼)など切らない方法で改善する人もかなりいる。

 

からです。

 

痛みが出る原因は、

 

1.組織の損傷や疲労により筋肉が収縮して、組織が酸欠状態になる場合
2.ストレスにより筋肉が収縮して、組織が酸欠になる場合
3.痛みの信号を脳が記憶してしまい、痛みの物質がないのに、痛みの信号を送り続ける場合

 

があります。

 

痺れが出る原因は、
・血行障害によるうっ血状態の時に起こります。

 

正座を長時間していると、静脈が圧迫され、うっ血が起こる。だから足が痺れるのです。

 

「痺れ」とは、神経は正常に機能しているが、筋肉のこわばりによる血行障害が原因で起こります。

 

神経は頑丈に作られています。
足裏には多くの神経が張り巡らされています。
そして足裏には体重という負荷が常にかかります。
体重がかかり、神経が圧迫されても痺れは出ません。

 

神経はタフなのです。

 

 

脊柱管狭窄症による弊害は、神経ではなく筋肉が原因なのです。
筋肉を自分で緩めるセルフケアが、脊柱管狭窄症を手術をしないで改善する方法なのです。

 

脊柱管狭窄症の手術はリスクを伴います。再発の可能性も高いです。
それでも手術をしたいんだという方は止めませんが、
手術の前に、自分でできるセルフケアを取り入れて見ては如何でしょうか?

 

手術は最後の手段!